広島の税理士、真鍋輝彦の勝手にblog。@広島のインターネット税理士事務所

広島の税理士、真鍋輝彦が語る勝手にblog。 辛口コメントあり、写真あり、とにかく思いつき。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「アイフル」の印紙税逃れの記事について考える

今日の毎日新聞朝刊にとても興味深い記事が掲載されていた。
金融大手「アイフル」(京都市)とグループ会社が、印紙税逃れをしていたという記事だ。

(記事全文)
アイフル:印紙税逃れ 返済の領収書分割、「脱法」の指摘も
 消費者金融大手「アイフル」(京都市)とグループ会社の「トライト」(同)が店舗窓口で顧客から融資の返済を受ける際、領収書の額面を3万円未満に分割し、印紙税の課税を逃れていたことが分かった。印紙税法は額面3万円以上の領収書には印紙を張ることを義務づけている。国税当局は「領収書の分割を禁じる規定はない」として課税はしない方針だが、「脱法行為」との指摘もあり、企業モラルが問われそうだ。【鵜塚健】

 両社は27日までに、毎日新聞の指摘などを受け、この慣行を完全にやめたとしている。

 両社の複数の社員らによると、店頭に訪れた顧客から3万円以上6万円未満の返済を受ける際、社員が窓口の端末機を操作し「伝票分割」を実行。額面3万円未満の領収書を2枚発行していた。

 両社の有人店舗数は全国に約530店。トライトでは2年前から、アイフルでは少なくとも10年以上前から続く慣行といい、逃れた印紙税額は最低でも計数千万円とみられるという。

 一方、窓口で2枚の領収書の控えにそれぞれ署名を求められる顧客からは苦情も相次ぎ、トライトの男性社員は「領収書の分割はお客さんに迷惑なのでしたくなかったが、上司の指示で逆らえなかった」と話す。

 印紙税法は「金銭または有価証券の受取書」に額面に応じて印紙を張るよう規定し、印紙代金を印紙税として徴収。3万円以上100万円以下の領収書には、200円の印紙が必要となる。

 印紙税の未納付が発覚した場合、過怠税を加えて課税されるが、大阪国税局は「金額を分割して作成した領収書であっても3万円未満であれば非課税」としている。社員からの内部告発で捜査当局も事実を把握したが、「脱法行為ともいえるが、立件は困難」としている。

 アイフルは、強引な融資回収が問題になり今年4月に金融庁から業務停止処分を受けたほか、多額の申告漏れも相次いで発覚している。

 アイフル広報部は「領収書の分割は、お客さまに不便をかけるので昨年7月にやめた。トライトの一部で続いていたが、このほど完全に取りやめた」と説明。逃れた印紙税の総額については「把握していない」としている。

 ◇国税は指導を--北野弘久・日本大名誉教授(税法学)の話

 独立した1回の取引について領収書を分割して発行したのであれば、不正な「偽計行為」であり脱税に当たる。税法は、正常な社会通念や常識的な取引を前提としているため、明確に禁じる規定がないだけ。国税当局は実態を調べ、厳しく指導するべきだ。

毎日新聞 2006年9月28日 大阪朝刊


別にサラ金の肩を持つわけではないが、印紙税法の趣旨から判断しても全く問題がないと僕は考える。
そもそも印紙税は文書に対して課税される税金であって、取引に対して課税されるものではない。
印紙税法第二条でも、『別表第一の課税物件の欄に掲げる文書には、この法律により、印紙税を課する。』と文書に課税すると明記している。
極端にいえば、同じ文書を複数作成すれば、取引は一つであっても全部の文書に課税されるもの。
逆に文書を作成しなければ、課税関係は発生しない。

たまたまサラ金だから、このような問題になったのだろう。
サラ金の行う行為は、全部悪い行為に見えてくるのだろうか。


スポンサーサイト

コメント

真鍋さん、こんにちは。
ここのところ私的にバタバタしておりまして、久しぶりの訪問です。

この印紙税の件、私も真鍋さんのお考えに賛成です。
印紙税も、積もり積もればいい額になりますよね。そこで、納める側も少しは知恵を働かさなければと思うのも当然のこと。

例えば領収書なら、1000万円を超えるといきなり印紙税が4000円掛かってしまいますから、ここは手堅く二枚に分けて発行し、印紙税節約を狙うのは賢い方法であり、脱法とは思えません。
・・もっとも弊社では、アイフルのように200円の印紙をせっせと節約するようなマメさは持ち合わせておりませんが。(笑)

  • 2006/10/06(金) 14:50:51 |
  • URL |
  • ウィドー #27oFWF9A
  • [ 編集 ]

ウィドーさんお久しぶりです。
印紙税法の特殊性をよく理解できていない人たちが、ネット上でも色々意見を述べているようです。

それはそれとして、僕がコメントする立場でありません。

しかし、毎日新聞の記事の書き方が悪いのかもしれませんが、国税当局の「領収書の分割を禁じる規定はない」というコメントにはがっかりしました。
印紙税法の趣旨をよく説明して欲しかったと思います。

ただ、アイフルの場合は分割させることによって顧客に迷惑をかけていたのですから、営利企業としては失格だと思います。
まあ、サラ金は客を客だとは思っていないのでしょう。
逆に金を貸してやっているというおごり高ぶりの態度がみえみえですね。

  • 2006/10/06(金) 18:27:15 |
  • URL |
  • manabe #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://fukuki.blog23.fc2.com/tb.php/230-c43c2ce6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

税金が気になったぞ

納税義務者は、課税文書の作成者である。なお、例えば契約書のように2以上の者が共同して作成した課税文書に対する印紙税については、その2以上の者が連帯納税義務を負うこととされる。・ 不動産の譲渡代金の印紙税・住宅ローン と 印紙税・ゼロ金利政策解除!!リスク回避

  • 2007/03/30(金) 11:45:53 |
  • 税金が気になったぞ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。